思いで話

中学3年生の頃、幼馴染のリサが突然KATSUMIにハマった。


それまでもEASTEND×YURIとかシャ乱Qとかちょっとアレな感じの音楽*1にハマってきたリサだったが、ある日突然「KATSUMIっていいよねー!」と言い出したのだ。


当時は95年。KATSUMIが「YES,抱きしめて」とか「It's my jal」とか言ってたのは90〜91年あたりだったので、当時ですら「何故、今になって!!」と思える発言だった。
動機はというと、スキー合宿で仲良くなった男性インストラクターと文通していてそいつが手紙に「最近、KATSUMIを聴いてるよ」と書いたかららしい。


まぁそんなこんなで私とリサの会話の中に、日に日にKATSUMIに関する話題が増えていった。
「『妹よ』の再放送が始まるね! KATSUMI出てるんだよ!? 絶対観ようね!!」
「ニューシングルがリリースだね!超爽やかでかっこいい曲だったよ?」
などなどまくし立てるリサ。生温い笑いで誤魔化す私。
カラオケに行っても入れる曲入れる曲「KATSUMIのヒット曲」「KATSUMIのカップリング曲」「KATSUMIのアルバム曲」……そして時折EASTEND×YURI。
好きな人と同じ音楽を聴きたいというあどけない恋心は分からないでもないが、はっきり言って私には関係ない。なのに当時リサの家に泊まりに行くと常にKATSUMIのアルバムが一晩中連続再生で、イントロがかかるだけでKATSUMIの曲だと分かるくらいになってしまった(とはいえKATSUMIの曲のイントロを耳にするのはリサの家くらいのもんだったが)。


更にリサのKATSUMI愛は加速の一途を辿り、ファンクラブに入会。
ファンクラブのイベントで、30代女性を中心としたファン達に紛れてジャンケン大会に参加。
18歳未満ということで母親同伴で行った彼女だが、ジャンケン大会では早々に敗退。
だが母親が勝ち進み、最後の3人というところまで勝ち残ってしまった。
優勝者に用意された賞品はなんと、KATSUMIの飲みかけのジュース。
彼女の母親は賞品のあまりの要らなさに勝負を降りようと思ったらしいが、リサの懇願を受けて仕方なくジャンケン。幸い負けて、変なキーホルダーを貰ったらしいが、リサがKATSUMI飲みかけのジュースをどうしようとしていたかはいまだに謎だ。その目論見が間接キスじゃないことを祈るばかりだ。


と、家族友人を巻き込んだ彼女のKATSUMI愛だったが、高校に入り彼氏が出来たことで終わりを告げる。
これも書くとアレなきっかけなのだが、なんでもロックバンドを組んでいた彼氏*2にKATSUMIのアルバムジャケットを見せたら、裏面に特攻服を着たKATSUMIがうんこ座りをしている写真があって、「冗談でもこんな反社会的なポーズをするアーティストは許せない」云々という彼氏の激しい主張に遭い宗旨変えすることになったとか。とにかく真面目に聞いてたら馬鹿馬鹿しくなること請け合いな事情だったのはよく憶えている。


そんなワケで興味なさ過ぎるKATSUMI情報を聞かされることもなくなり数年が経ったが、ふと思い出してKATSUMIを検索してみたらまだ結構活躍してるらしい。
と思ったら重大情報を発見してしまった。

Katsumi Live 2005 15th Anniversary Live
“Unplugged or Not?”

舞浜駅隣接の東京ディズニーリゾートイクスピアリ内「Club IKSPIARI」にて、
15周年記念年度となる1年の初回ライブが決定!
当日はKATSUMIリクエストによるスペシャル・カクテルがメニューに加わり、
美味しいお食事と共にお楽しみ頂けます。
優先予約をして頂いた方には、もれなく特典をプレゼント!

日時 2005年8月27日(土)
Open: 17:30 / Start: 19:00  

http://www.bright-days.com/news/index.html
KATSUMIがライブを行うというのだ。しかも我々が育った千葉で……。
きっと優先予約の特典は「KATSUMIの飲みかけのジュース」に違いない!!
誰か、行って確かめてきて!私はイヤだけど!!

*1:兄の影響で洋楽ばかり(つっても所詮は松戸なので大した事ない)聴いてた私からすると

*2:その後、YOSHIKIプロデュースでデビューしたらしいがよく知らない