収束したようでござる

話を聞けないことは、一番の罪だ。
大学のときの先生が、「最初に本を読むときはまっさらな気持ちで読みなさい、批評的な目で読むのは2回めからでいい」ってゆってたのは本当なんだなぁ。


私は本を読んでもとりあえずそのまま受け入れてしまっていたんだけど、大学に入ったら皆はそういう風に読んでなかったから、自分がひどくばかに思えたものだ。だから、それだけに先生の言葉はちょっと安心した。


あと私は、抽象の言葉を抽象のままで語ることが出来なくて、同じクラスの人たちが抽象のままで論理を展開する様子を見てすげーって思って、出来ない私はばかなんだと思っていた。本の中に抽象的な言葉が出てきても、いちいち全部具象に置き換えて考えるから、読むスピードも遅くなるし。でも、この前ある人に「それはむしろ、いいことなんだよ」と言われて嬉しかったんだけど。


結局、話を素直に聞けない、聞けても腑に落ちる形で理解できなければ、いくら本を読んでもどうしようもないんだろう。いや、別に私がそれが出来てるから超頭いい!とかではなくて、まず基本としてそうでなければ、自分の都合のいいようにしか考えられないんだな、という話。


自分の都合に引っ張られずに物事を考えるって、難しいね。ぷっぷくぷ。