おなかにいれて

長新太さんが亡くなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050626-00000051-kyodo-ent


長さんの作品は無茶苦茶たくさんあるので全部追いかけているわけではないが
読んだ中ではこれが一番インパクトが強かった。

「くまさんのおなか」は気持ちよさげで色んな奴が入ろうとする。
結構みんなムリヤリ「入れてー」と強引なのだが許容してしまうくまさん。
そのうち太陽までもが「入れてー」とやってきてくまさんはアヒー!
という感じの話だったと記憶しているのだが、ほのぼのしながらもうっすら怖い。
他者に身体を侵犯されるという構図がレイプや侵略を連想させるというか。
やられっぱなしのくまさんも、気が良いとか優しいとかを通り越してちょっとキモいんだな。
子供に見せるのはどうかと思うがああ、でも自分と他人の領域を区切ることが苦手な人(例:私)にはひとつの教訓にもなりうるかな。


でもまぁ教訓とかではなくこれは動かしようのない現実を皮肉った芸術的なんたらかんたらでもホニャララなのだがフツーに見るだけでもキチガイじみた色遣い、絵の構図は動かされるものがあるので一度は読んでほしいんだぷ。