たまねぎがめにしみる

それは、ときおり、ふいに、やおら、襲ってくるのだ
電波の切れはしに、新聞のかたすみにのって
「勇気を出して聞いてみよう言葉に出して言ってみよう勇気を出して明日を変えようチェンジトゥモロー広がる世界のた」
ま、ねぎおばさんの頭と共にその信号を受信したおれはどうにも笑いがこらえきれなくなって
西船橋のせまい階段をけとばしながら、頬の内側の肉かみしめ
いつだって、そんな自分がだいすきで、なみだがでる