他人は鏡

女の子を批判するときに、すぐ顔のことを言い出すやつがいるが、そいつはかつて「ブサイクはだまってろ」と言われて深く傷ついた経験があり、外見のことをいえば相手は黙ってしまうに違いない、あのときの自分のように、とか思ってるのだろーな。かわいそうに。

他人のどこをまず批判するか、というのはとりもなおさず自分がどこを守りたいかということであって。つまりは他人を批判した瞬間、自分の一番見られたくない部分を晒してしまっているのと同様なのだよね。
外見に劣等感を抱いている人は外見を、学歴を気にする人は学歴を、自己矛盾に苦しむ人は他人の矛盾を、みたいにさ。自分が気にしてるとこは、目に付くものだし。

たぶん、実際会ったらそこまで悪いやつとかっていなくて。嫌いだなって思ってるやつほど自分に似てたりして、会うと意外にいいやつじゃんとか思ってしまったりするんだよね。でもそうなるとそいつを嫌ってた過去の自分と対峙しなくちゃいけなくなるから、それはめんどくさいから。だから直接会って文句は言わないし、会っても不都合な情報は遮断するんだろうね。

でもさ、いま対峙して修正するめんどくささと、30年後に対峙して修正するめんどくささと、どっちがめんどくさいとおもう?