「フローズン・リバー」観てきた

フローズン・リバー」観てきた。新しいトレーラーハウスの購入資金を旦那に持ち逃げされた白人女と、旦那に死なれ子供を義理の親に取り上げられた少数民族の女。男にわりを食わされたふたりが、生活のために密入国者の運び屋をするとゆう話。
男を愛するってことは、幸せのようだけど懸案事項を増やすことでもあるよねって、このふたりを見て再確認。うちの母親もそうだし、最近読んだ「消された一家 北九州・連続監禁殺人事件」の緒方被告なんかその極地だろう。
いや別に男が悪いって話ではなくね、レズカップルだろうと人と人が濃厚にかかわり合うなら仕方のないことなんだろうけど、社会における男と女の不等号性がその問題を時に深刻なものにするんだろうなって。この映画のふたりなんか、犯罪に手を染めちゃうわけだし。そいや桐野夏生の「OUT」もそーゆー話だ。
女同士が共感しやすいのは、男にわりを食わされたときに支え合っていくための、ある種の生存本能なんだね。とか。
ロケーションもすごくよかったし、女優ふたりの存在感もとてつもないものがあった。最後まで一貫してクールというか突き放した感があるのは、女性監督だからかな。西川美和さんもそんな感じだよね。かっこいい。