この世は不安でまわってる

「不安」が社会をつくっている、とおもう今日この頃。


自分は劣っているんじゃないか、という不安。
誰も手を差し伸べてはくれないんじゃないか、という不安。
こんなこと考えてるのは自分だけじゃないか、という不安。
自分はずっとこのままなんじゃないか、という不安。
自分は幸せにはなれないんじゃないか、という不安。


そういうひとりひとりの小さな不安が、何かの拍子に集まって
「連帯」になったり「所属」したりする。
その連帯や所属からつまはじきにされるのではと、新たな不安がうまれる。
「カリスマ」は、人々の行く先を保障するように見せかけて、その意に沿わない人は不幸になる、と不安を煽る。


自己決定は、めんどくさい。
みんな自分の人生のケツ持ちなどしたくないから、誰かや何かに従っていたいのだ。
でもなあ。
不安だから着てる服、不安だから観る映画・ドラマ、不安だから行く流行の店。
不安だから作った友達、不安だから読んだ本、不安だから就いた仕事、不安だから付き合った恋人。
それってまったく失礼だし、生きてる意味あるの? って思っちゃうんだよなあ。


だからおれはみんなに言いたい。
あなたは劣っているし、
誰も手を差し伸べてくれないし、
こんなこと考えてるのはあなただけだし、
あなたはずっとこのままだし、
あなたは一生幸せになどなれないから。


そうだと分かってしまえば、あなたはずっと安心して、自分の足で歩いていける気がしない?