ある晴れた日に

今日(日付ではもう昨日)は友人の結婚式&披露宴に出席したのだった。暖かい日曜日に執り行われた式は晴れやかで、花嫁である友人も柔らかい光のベールを纏ったように美しかった。集まったいつものあいつらも普段よりそれらしく装っていて、なんだか丸ごと冗談みたいな催しだな、と自嘲気味に笑った。
ご存知のとおり私は2回も結婚して離婚しているため、どうもこういった儀式は虚礼と思えてしまうし、制度そのものが呪縛だぜファックとか突如として暗黒面に堕ちてしまったりもするけれど、きっとみんな虚礼であることやニセ宣教師への誓いなんかあってないようなものであることを分かりきった上で、「幸せ」や「永遠不滅の愛」を祝っているんだろう。だって疑ってしまったら最後、足が動かなくなってしまうものね。
誰にも先のことは分からない。かといってその不安を露わにしては一歩も進めなくなってしまう。だから花婿も花嫁も、一点の曇りもない清々しさで、あるいは人知れず苦悩を抱えながら、歩いていくんだね。招待客は戦地に赴いていく二人に、不安を感じさせないようできるだけ盛大に見送るんだ。そう考えるとみんな大人だなーっ、でも私みたいな馬鹿のために、そういう建前と本音的なことを誰か説明してくれたらお金も時間も勿体ないことになんなかったのに。とちょっと思った。