トータル的に見てトゥーマッチ

昨日、英語でしゃべらナイト再放送を見てて思ったんだけど、菊池成孔さん(いつも「なる」「あな」って変換して微妙に失礼な気がするので以下菊池さん)ってかっこいい人なんだなあ。
いや、以前「メガネ男子」とかいう本で「トータル的に見てトゥーマッチ」と言われてたので(読んだわけじゃなくてネットで見ただけ)、なんかアフロにメガネとか、更に中尾彬風のマフラーで70年代風な白いパンタロンとか、そういうコテコテな外見をしてると思い込んでいたのでしゃべらナイト見て「おお、イケメン」と意外だったわけなんだけど。
で、じゃあイケメンな菊池さんが何故「トータル的に見てトゥーマッチ」と言われていたかというと、それは「メガネ男子好き女子」についてまず考えてみる必要がある。

メガネ男子好き女子

メガネ男子好き女子が好むメガネ男子というのは、クラスの中で特別目立つ存在ではないけれど、色白の頬にフレームの似合う、繊細でちょっと理屈っぽい言わばいぶし銀の魅力を持つ男の子なのだと思う。
スラムダンクでいえば主人公や流川のような派手さはないが、名サポートを見せる小暮くんであり、サザエさんでいえばアホなことやってるカツオを冷静にいさめるナカジマくんであり*1、ようは彼女らの求めるメガネ男子は、サブ(ホモ雑誌ではない)的な存在でなければいけないのである。


何故サブでなければいけないか。
ひとつは「メガネ男子=真面目=オクテっぽい」という強引なイメージの三段論法により発生する「オクテな彼なら恋愛経験の少ない私でもリードできちゃうかしら」的優越感が考えられる。
コンプレックス満載の文系女子にはしばしば恋愛の上で男を翻弄してみたい、というファムファタール願望が見られる。が、あんまりモテる男が相手だと、自分の稚拙な恋愛テクニックではあっさり立場が逆転してしまうだろう。だから、それが例え妄想上の恋愛だったとしても「自分が上手くやれそうな相手」を選ぶのではないか。
そしてもうひとつは「私だけが気づいている彼の魅力」的な、周囲に対するサブカル的優越感。
そういう優越感を持つためには、相手は一見地味な、ぱっとしない雰囲気をもっていなければならない。学生時代でも、一部の例外を除いてメガネくんというのは大抵テニス部とか卓球部とかバドミントン部とか生物部とか写真部とかそういう微妙に地味な部活に入っているものである。決してモテ男が集まるサッカー部やバスケ部には入っていない。だからこそ文系女子たちのひねくれた特権意識をくすぐるのではないだろうか。きっとそうだ。そうに決まっている。密かに心にお気に入りのメガネ男子を飼っている私が言うのだから間違いない!!!!

*1:ちょっと例が浮かばないが各自適当なメガネの脇役を思い浮かべればよい

逆説的にほめ言葉

メガネ男子萌えとはそういった複数の優越感が混ざり合って成立しているものだから、単にメガネをかけていれば適用できるというものではない。
で、菊池さんがどうだったかというと、かっこいい。
外見も普通にかっこいいし、今をときめくミュージシャンだしおしゃれだし自信に満ち溢れてるし英語でしゃべらナイトに出てるだけあって英語もペラペラだしゆってることも切れてて頭もよさげで超モテモテメンだ(実際は知らない)。簡単に言えば非の打ち所がないイケメンなのだ(実際は知らない)。
だが、そんなスーパーイケメン菊池さんはメガネ男子好き女子にとっては受け入れられない。どこを切ってもイケメンすぎて(何度もゆうが実際は知らない)、優越感が保てないからだ。
そう。そういう意味で彼女たちの萌えの対象になるには「トゥーマッチ」なわけで、これはむしろ逆説的な褒め言葉と取っていい。
「メガネ男子」とゆう本を作るにあたって、作る人たちがどうゆう自己分析をしていたかは知らないが、この「メガネ男子好き」という考え方自体が複雑な優越感に基づいている、更にゆえば「普通のモテ男子に対抗する自信がない」という自虐に基づいているのはまず間違いないわけで、だとしたらそうゆう歪んだ愛の対象とならずに済んだ、と考えるのもアリなんじゃないかなぁと思う、


って菊池さんが怒ってたポイントとは違うことを分かっていながらも書いてみた! ぷお!!

川島英五ばりに

と思ったらなんか写真撤退とかしてたのか(;´Д`)時代遅れの女〜♪
まぁあれだ、せっかく長文書いたから残しておくか。
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050928/kikuchimegane
しかし↑のアドレス、「きくちめがね」ってあんまりだと思った(笑