メガネ男子好き女子

メガネ男子好き女子が好むメガネ男子というのは、クラスの中で特別目立つ存在ではないけれど、色白の頬にフレームの似合う、繊細でちょっと理屈っぽい言わばいぶし銀の魅力を持つ男の子なのだと思う。
スラムダンクでいえば主人公や流川のような派手さはないが、名サポートを見せる小暮くんであり、サザエさんでいえばアホなことやってるカツオを冷静にいさめるナカジマくんであり*1、ようは彼女らの求めるメガネ男子は、サブ(ホモ雑誌ではない)的な存在でなければいけないのである。


何故サブでなければいけないか。
ひとつは「メガネ男子=真面目=オクテっぽい」という強引なイメージの三段論法により発生する「オクテな彼なら恋愛経験の少ない私でもリードできちゃうかしら」的優越感が考えられる。
コンプレックス満載の文系女子にはしばしば恋愛の上で男を翻弄してみたい、というファムファタール願望が見られる。が、あんまりモテる男が相手だと、自分の稚拙な恋愛テクニックではあっさり立場が逆転してしまうだろう。だから、それが例え妄想上の恋愛だったとしても「自分が上手くやれそうな相手」を選ぶのではないか。
そしてもうひとつは「私だけが気づいている彼の魅力」的な、周囲に対するサブカル的優越感。
そういう優越感を持つためには、相手は一見地味な、ぱっとしない雰囲気をもっていなければならない。学生時代でも、一部の例外を除いてメガネくんというのは大抵テニス部とか卓球部とかバドミントン部とか生物部とか写真部とかそういう微妙に地味な部活に入っているものである。決してモテ男が集まるサッカー部やバスケ部には入っていない。だからこそ文系女子たちのひねくれた特権意識をくすぐるのではないだろうか。きっとそうだ。そうに決まっている。密かに心にお気に入りのメガネ男子を飼っている私が言うのだから間違いない!!!!

*1:ちょっと例が浮かばないが各自適当なメガネの脇役を思い浮かべればよい