日本中年以上男性のファッション

先日電車に載っていたら「Z(ジー)」っていう雑誌の中吊り広告があって。
http://www.fujisan.co.jp/Product/1281681838
モデルが若干ヒッピーライクに決めてるキラーめおじいちゃんだったりとか「青二才禁止!」のアオリとかから
なんとなくLEONの上、いわゆるリタイア世代のためのファッション雑誌なのだなあと思ったんだけども。


LEONのときにも思ったんだけど、日本の中年以上男性がファッションに目覚めるのがこう気恥ずかしいのはなぜだろうと。
いや性別年齢限らずおしゃれに気を遣うのはとてもいいことだと思うし、
ヨーロッパ人のおじいちゃんがチェックのジャケットをさりげに着こなしてたり
黒人のおっさんがピンストライプのスーツにハット、ステッキでばっちり決めてたりするのを見ると
やーーーーーべーーーーーーってくらいにテンション上がるんだけど、
LEONの言う「ちょい悪」風にシャツのボタン開けすぎてたりイタリア製のとんがった靴履いてるおっさんを見ると「ああ…」と遠い目になってしまう。これは何故か。


よくある回答としては「民族が違うから」なんだけどそーゆー話ではなくて、おれとしては過程と経験の問題だと思いたい。
つまり、海外のいけてるおっさんがいけてるのはそのファッションが若い頃の環境とか経験の蓄積によるものであり、それまで目ヤニもズボンのシワも気にしなかったようなおっさんがちっとファッション雑誌読んだりデパート店員に言いくるめられてLEONファッションで身を固めたところで到底敵うわけないじゃないか、ということ。そもそも、海外のいけてるおっさんはファッション雑誌など読まない。


なんかそうゆうおっさんとはまた別に「荷風!」読んで憧れちゃいましたーみたいな感じで着物に雪駄、煙草入れぶら下げちゃってるおっさんもイヤなんだけどな。じゃあどんなおっさんがいいのよ? って言われるとやぱし作業着ズボンに白のランニングシャツ、もしくは上半身裸で銭湯行くよな月島あたりのおじいちゃんが一番素敵だとおれは思います。