ダンディズム

ボクトーキタンの作者あとがきだったか、群れるひとに対しての批判めいた文章が書いてあっておもしろかった。
「鴻雁は空を行く時列をつくっておのれを護ることに努めているが、鶯は幽谷を出でて喬木に遷らんとする時、群をもなさず列をもつくらない。しかもなお鴻雁は猟者の砲火を逃るることができないではないか。」
んむ、ダンディズム。非コミュの負け惜しみのようにも聞こえるけども。
いやまてよ。そんなこと言いつつこれ朝日新聞に連載してるからね。「お友達だから書かせてもらってるんじゃないんだお!ボクちんが幽谷の鶯だから世間が認めざるをえないんだお!」ともとれるな。やぱし荷風先生、きらい!