「ウケる」で乗り越える社会の荒波

厄介ごとを丸投げされた。ウケる。
病気してからは90年代後半柏に集まっていたコギャルを見習って、仕事で面倒な事があってもすべて「ウケる」の一言で対処することにしている。なぜなら当事者として背負いこんでしまうのは思った以上に精神及び肉体に負担となるからだ。
よってタイトな締め切りを設定されても険悪な場に投げ込まれ事態の収拾を任されてもおしなべて鏡で睫毛の上がり具合をチェックしながらシラーッとした表情で「ウケる、マジウケる」(柳原可奈子調に)で済ませるのである。そうするとかなり他人ごと度合いが増して、世知辛いリアルを上手に受け流していける、そんな気がするのだ。