この世は地獄

と思ったりする年の瀬。


古来、人が語り継いできた地獄なんてのは現実の写し絵なのだろうね。嫉妬、執着、愛欲地獄。


石井光太さんの「神の棄てた裸体」を人に借りて読んでる。おれはイスラームの国に行かなくても、神に棄てられた裸体をいっぱい見てきたし、自分もまたその一つと思うよ。それでも遠い異国の話にしておきたいんだよね、この国の人たちは。


死なない程度の怪我でほうり出されて、人生が続くことは残酷。でも決して、自分で死んではいけないよ。電車止まるし。異形として在り続けて、貴方の見てきた地獄をおれに話してくれないか。