周回遅れもいいとこなわけで

拝啓、父上様』のせいで今さら倉本總ドラマにハマり出しているわけで。
再放送でやってた『優しい時間』も素晴らしい。
なんだろう、今時のドラマにはないたっぷりとした間、しつこくない台詞……やたらと時間軸をずらしたりしないのもいい。
そして何より二宮くんが素敵過ぎる。『優しい時間』で見せたガラスの破片みたいな鋭く脆い繊細さが、『拝啓〜』では小気味良いリズムの周囲に翻弄されてなんともいえないおかしみを醸し出して……ああ、そうだよ! ドラマってこうゆうものだよ! 結論ありきじゃなくて人と人との化学反応なんだよ! 向田邦子ドラマもそうだったよ! メディアミックスとか手垢にまみれた純愛とか説教臭いエセ人情話とか飽き飽きだからこうゆう、深みのある脚本が書ける人をもっと当用してよ! とか、何かにつけて小1時間始めるもんだから旦那も猫も呆れ返っているわけで。